SEはプログラミングしなくなる?実装から管理・調整へ仕事が変わった実務経験

若手SEの実装業務からレビュー・進捗確認・顧客調整へ役割が変わった経験を示す図 SEの仕事内容・キャリア

新人の頃、私はSEという仕事に対して、プログラミングやアプリの実装をするイメージを強く持っていました。

実際、若手の頃はC言語やバッチ、VBAなどを使って自分で実装することもありました。

ただ、経験を積むにつれて、後輩のフォローやレビュー、進捗確認、顧客・他社との調整、WBS管理といった仕事が少しずつ増えていきました。

私の場合、最終的にはプログラミングをする機会はかなり減っています。

この記事では、実装する側だった自分の仕事が、どのように管理・調整中心へ変わっていったのかを実務経験から紹介します。

アプリSEの仕事内容全体については、アプリSEの仕事内容とは?で紹介しています。

新人の頃は単体テストから少しずつ仕事が増えた

新人の頃は、最初から開発を任されたわけではありません。

まず資料を読んで内容を確認し、その後に単体テストを担当しました。

その頃に使っていた単体テストのチェックリストは、別の人が作成したものです。

そこから自分で単体テストのチェックリストを作るようになり、さらに簡単な開発も担当するようになりました。

振り返ると、最初から何でも担当していたわけではなく、テストを実施するところから、テスト内容を考えたり実装したりするところへ少しずつ仕事が広がっていった形でした。

自分のシステムが分かれば十分だと思っていた

若手の頃に何へ一番時間を使ったかは、今でははっきり覚えていません。

ただ、一番時間がかかった感覚があるのは、知識を広げていくことです。

最初は、

「自分が担当しているシステムのことが分かれば何とかなる」

と思っていました。

自分の担当システムがある程度分かるようになったときは、かなり分かったような気になっていました。

実際は、周りの人がいろいろな部分を担当してくれていたから回っていました。

その後、周辺システムを知らなければ判断できないことが次々に出てきました。

自分のシステムが分かって少し自信がつく。

周りを見ると、知らないことが大量にある。

また調べる。

特に周辺システムについては終わりがなく、分かったと思った後に、また知らない範囲が見えてくることが何度もありました。

私の場合は5年目頃から管理や調整が増えていった

自分で実装する仕事より、管理や調整が増えてきたのは、目安として5年目頃だったと思います。

ただし、5年目になった瞬間に仕事が切り替わったわけではありません。

それ以前から後輩へ仕事を教えることはありました。

そこから後輩のフォローをすることが増え、レビューをする側になり、その後は進捗確認、顧客や他社との調整、WBS管理なども増えていきました。

大きかったのは、メンバーが増えたことです。

人数が増えると、直属の上長からの指示だけでは回らず、自分の側でもメンバーの状況を確認したり、仕事を管理したりする必要が出てきました。

少しずつ担当する範囲が増えた結果、管理や調整に使う時間の方が大きくなっていったという感覚に近いです。

プログラミングはほぼしなくなってもコードは見ていた

経験を積んだ後は、プログラミングをする機会がかなり減りました。

ほとんど実装しない時期もあります。

ただ、コードを見なくてよくなったわけではありません。

コードレビューでは、どのような処理になっているのか、どう動くのかを把握する必要がありました。

また、メンバーだけでは実装に時間がかかり、このままでは間に合わないと考えた箇所では、自分で手を動かすこともありました。

自分から、

「ここを実装したい」

と思って担当するというより、

「このままだと間に合わなさそうだからやる」

という感じです。

私の経験では、プログラミングそのものは減っても、実装内容を理解する必要は残りました。

管理・調整の方が実装より圧倒的に大変だった

私は、実装中心の頃より管理・調整が増えてからの方が圧倒的に大変だと感じました。

技術的な難しさというより、自分が頑張るだけではどうにもならないことが増えたからです。

実装では、ミスがあれば自分のミスとして受け止めていました。

管理側では、他のメンバーの状況も見なければなりません。

実際に、

「間に合います」

と聞いていた作業が、当日になってほとんど進んでいないと分かることもありました。

報告・連絡・相談が十分でないメンバーの場合、状況を把握すること自体が難しいこともありました。

さらに、何か問題が起きれば、自分以外の人のミスについても管理側として受け止める必要があると感じていました。

自分が頑張るだけでは進まない仕事が増えたことが、私にとっては精神的に重い部分でした。

自分でやった方が早いと思っても任せていた

管理側になると、

「自分でやった方が早い」

と思うことはよくありました。

それでも、毎回自分でやってしまうと、後輩が実際に作業する経験を積めません。

そのため、時間がかかりそうでも任せるようにしていました。

任せた後は、自分でも内容をチェックしていました。

一番想像と違ったのは人と話すことが多かったこと

若手の頃は、SEならプログラミングやアプリ実装が中心で、それほど人と話さなくても仕事ができると思っていました。

実際には、まったく違いました。

後輩への説明、レビュー、進捗確認、顧客との調整、他社との調整など、人と話さなければ進まない仕事がかなりありました。

しかも、単に話せればよいわけではありません。

相手の要望を理解したり回答したりするには、システムや周辺の知識も必要でした。

現在の一般的な職業情報として、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、システムエンジニア(受託開発)の仕事に顧客へのヒアリングが含まれ、仕事の内容として組織内外の人とのコミュニケーション、メンバーの仕事量や活動内容の調整、他者の訓練・教育、管理業務などが挙げられています。

job tag「システムエンジニア(受託開発)」

私が若手の頃に想像していたSEとの一番大きなギャップは、技術だけではなくコミュニケーションも必要だったことです。

実装の方が好きだったが管理・調整も必要だと感じた

私は、どちらかといえば実装中心の仕事の方が好きでしたし、自分にも向いていたと思います。

それでも、SEとして仕事をしていく中では、管理や調整ができないままでは難しいと感じるようになりました。

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