システム開発で遅延が出たときどう対応していた?WBS変更と関係者調整の実務経験

システム開発の遅延発生後に原因・遅延日数・後続影響を確認しWBSや担当を調整する流れ SEの現場・実務

システム開発では、最初に決めた予定どおりに作業が進まないことがありました。

私が経験した案件でも、当初の日程では終わらなくなることがありました。

遅延が分かったときにまず確認していたのは、なぜ遅れたのか、何日程度遅れるのか、後続作業へ影響するのかという点です。

その結果を見ながら、WBSの日付を変更するだけで済むのか、担当者や作業順まで変える必要があるのかを考えていました。

この記事では、私が実際に行っていた遅延時の確認、WBSの変更、他社や顧客との調整について紹介します。

遅延が見える前にどのように進捗を確認していたかは、SEの進捗管理では何を確認していた?で紹介しています。

まず遅れた原因と何日遅れるのかを確認していた

私が経験した中では、単純に作業量が多すぎたというより、

「予定していた仕様では実際には動かなかった」

「事前に想定していた動きと違った」

といったケースがありました。

私の感覚では、技術的な問題に近いものでした。

それ以外にも、障害対応や当日作業などの別作業が途中で入り、予定していた開発時間を取れなくなることもありました。

原因を確認した後は、何日程度遅れそうなのかを見ていました。後続作業へ影響が出そうであれば、その範囲も確認していました。

担当者には確認したいところを絞って聞いていた

何日遅れるのかを確認するとき、担当者へそのまま調査を任せることは、できるだけ避けていました。

まず自分で残っている作業や状況を確認していました。

そのうえで、

「遅れているのはこの箇所で合っているか」

「ほかにも遅れそうなところがあるか」

という形で担当者へ確認していました。

担当者にしか分からない部分は聞く必要がありました。

ただ、こちらで確認できることまで改めて調べてもらうより、できるだけ開発そのものへ時間を使ってもらいたいと考えていました。

後続へ影響しなければ日付をずらし、間に合わなければ担当を変えていた

遅延が出たときは、後続作業やほかのタスクの状況によってWBSの変更方法も変わりました。

後続へ影響しないのであれば、開始日と終了日をずらして対応することがありました。

一方、その担当者のままでは間に合わない場合は、ほかのメンバーが持っているタスクを確認していました。

私が経験した案件では、遅れが出たからといって、すぐに新しい人を増員できるわけではありませんでした。

現在担当している作業に余裕がある人や、日程に余裕がある人がいれば、担当を入れ替えることもありました。

他社の作業まで影響する場合は、自分たちだけで日程を決めず、相手側の状況も確認してから判断していました。

現在の一般的な参考として、IPAの「プロジェクトマネージャ試験 シラバス Ver.7.1」でも、進捗遅延が生じた場合には完了期日を予測し、メンバーや資源の追加、スケジュール変更などの対策を立案する考え方が示されています。

IPA「プロジェクトマネージャ試験 シラバス Ver.7.1」

ここで紹介しているWBS変更や担当変更は、私が実際に経験した範囲の話です。

作業順を変えたり並行して進めたりすることもあった

担当者を変える以外にも、遅れを取り戻すために作業を組み替えることがありました。

私が実際に行ったことがあるのは、

  • 作業順を変更する
  • 並行して進められる作業を進める
  • 必要な場合は自分で作業を引き取る

といった対応です。

他社へは遅れている理由と影響も含めて伝えていた

遅延によって他社や他ベンダーの作業へ影響が出る場合は、相手側への連絡も必要でした。

そのときは、

「遅れています」

とだけ伝えるのではなく、なぜ遅れているのかという背景も含めて説明していました。

たとえば、障害対応が多く発生し、その対応分だけ予定していた作業が遅れている、と伝えたことがありました。

当日作業が多く入った場合も同じように伝えていました。

あわせて、何が遅れているのか、相手側のどの作業へ影響しそうなのかも伝えていました。

顧客へ伝える内容とタイミングは上長と相談していた

顧客への報告が必要な場合は、まず自分で報告する内容を整理していました。

そのうえで上長と、

「この内容で問題ないか」

「急いで伝えた方がよいか」

「次の打ち合わせに合わせて伝えるか」

といった点を話していました。

他社が遅れても自分たちの完了日は変わらないことがあった

自分たちが遅れるだけでなく、他社側の遅延によって予定を変更することもよくありました。

その中で特にきつかったのは、他社側の作業がかなり遅れたにもかかわらず、こちら側の作業完了日は変わらなかったケースです。

このときは、他社側の遅延そのものをこちらで解消できるわけではありませんでした。残された期間でどう作業を組み直すかを考える必要がありました。

使える作業期間だけが短くなるため、事前に人を増やしておく必要があるかどうかも話していました。

最終的には、その内容を知っている人をアサインしてもらうことができ、期限には間に合いました。

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