本番作業手順書には、実際に操作する内容だけを書いていたわけではありません。
私が経験した本番作業では、事前作業から本番後の確認、切り戻し(変更前の状態に戻すこと)までを手順書に入れていました。
この記事では、本番作業手順書に何を書き、作業前や当日にどのように使っていたのかを、実務経験から紹介します。
本番作業手順書はExcelで作り、SharePointで共有していた
私が経験した本番作業では、手順書をExcelで作ることが多くありました。
本番当日は、SharePoint上で共有した同じExcelを作業実施者と確認者が見ながら進めることもありました。
手順の項目単位で、
- 開始日時
- 終了日時
- 担当者
- 確認者
を記録しており、私が経験した運用では確認者が入力していました。
事前作業から翌営業日確認、切り戻しまで書いていた
私が使っていた手順書には、例えば次のような内容がありました。
- 事前作業
- 本番作業内容
- 動作確認
- 翌営業日の確認
- 切り戻し作業
切り戻し作業の手順も、本番作業手順書の中に書いていたことがあります。
手順書のテンプレートや見せ方については、SEの手順書で意識していたことで紹介しています。
短いコマンドは手順書へ書き、長いものは別シートにしていた
本番作業で使うコマンドのうち、短いものは手順書へそのまま書いていました。
長いコマンドは、別シートに書いておくこともありました。
ユーザーやパスワードについては、手順書本文とは別にしていたこともあります。
本番前に検証環境で実施し、できないものは机上確認していた
可能な作業は、本番前に検証環境で一度実施していました。
検証環境で実施できない内容は、机上で手順を確認していました。
本番作業前のチェックリストや事前検証については、本番作業でミスを減らすために意識していたことでも紹介しています。
レビューではシステム名と切り戻し手順を特に見ていた
本番作業手順書は、上長や私などが確認していました。
作業そのものが問題なく動くかは事前に検証していたため、手順書のレビューでは、作業対象のシステム名や切り戻し手順を特に見ていました。
私が経験した環境では、誤って別のシステムへアクセスするとアラートが上がる仕組みがありました。
実際に、別のシステムへ入りそうになったことがあります。
そのときは、手順書にシステム名が書かれていたことで作業対象が違うと気づき、誤ったシステムへ入るのを防げました。
手順書にない作業は勝手に進めなかった
私が経験した本番作業では、手順書にない予定外の作業が必要になった場合も、勝手に手順から外れて進める運用ではありませんでした。
予定外の作業が必要になったときは、承認を得てから対応していました。
大規模システムリプレースの夜間作業での例は、SEの夜間作業では何をする?大規模システムリプレースに参加した実務経験で紹介しています。
自分には分かる動きでも、別の人には伝わらないことがあった
自分で作った手順書を自分で使っていると、書いていなくても作業の流れから次の動きが分かることがありました。
私自身も、最初はそれを特に意識していませんでした。
しかし、別の人が同じ手順書を使って作業したとき、書いていなかった部分について確認されました。
そのとき、自分には流れから分かることでも、別の人には手順書に書かれていなければ分からないことがあると気づきました。
