本番作業でミスを減らすために意識していたこと|チェックリストと事前検証を実務経験から解説

本番作業前のチェックリストと事前検証について解説する記事 SEの現場・実務

本番環境で作業するときは、検証環境での作業とは違う緊張がありました。

操作や設定を間違えた場合、本番システムへ影響する可能性があるためです。

私はアプリSEとして本番作業をするとき、作業当日だけに注意するのではなく、事前の準備を重視していました。

特に意識していたのが、

  • 作業前にチェックリストを用意する
  • 検証環境で事前に作業を試す
  • 可能であれば、初回稼働前に本番環境で許可された範囲を確認する

という点です。

この記事では、本番作業でミスを減らすために私が事前に行っていたことを、実務経験と一般的なシステム変更時の考え方を分けながら紹介します。

なお、本番作業の手順や確認方法は、システムや会社、作業内容によって異なります。ここで紹介する方法を、すべての本番作業に共通する手順として扱うものではありません。

作業前にチェックリストを用意していた

私が本番作業をするときは、事前にチェックリストを用意していました。

本番作業では、

「覚えているから大丈夫」

と考えるのではなく、実施する作業を確認できる形にしておくことを重視していました。

チェックリストがあれば、作業前に何を確認するのかを整理できます。

また、作業当日にも、自分が今どこまで実施したのかを確認しながら進められます。

私にとってチェックリストは、複雑なことをするためのものというより、作業の抜けを減らすためのものでした。

IPAの「情報処理システム高信頼化教訓集(ITサービス編)2017年度版」には、システム変更時の審査を標準化した事例が掲載されています。

その中では、システム変更時の確認項目として、

  • 実施タイミング
  • 実施スケジュールと体制
  • 検証方法
  • 影響範囲
  • トラブル発生時のリカバリ計画

などが挙げられています。

IPA「情報処理システム高信頼化教訓集(ITサービス編)2017年度版」

これは私が所属していた現場の手順を示すものではありませんが、本番環境へ変更を加える前に確認事項を整理するという点では、私自身の経験とも共通する部分があります。

本番環境では、一つの確認漏れでも影響が大きくなる可能性があります。

検証環境で事前に作業を試していた

手順書を読んだだけでは問題がないように見えても、実際に操作すると、

「この手順で本当に進められるのか」

と気付くことがあります。

私の場合は、本番作業を行う前に検証環境で作業を試し、本番で実施する内容を確認していました。

IPAの「情報処理システム高信頼化教訓集(ITサービス編)別冊Ⅰ:障害対策手法」では、テスト環境と本番環境はできるだけ同じ構成にすることが望ましく、同じ構成にできない場合には両環境の差異を明確にする考え方が示されています。

また、テスト環境で事前に確認できない項目については、リスクを分析することも示されています。

IPA「情報処理システム高信頼化教訓集(ITサービス編)別冊Ⅰ:障害対策手法」

もちろん、本番環境と検証環境が完全に同じとは限りません。

それでも、事前に実際の操作を確認することで、本番作業になって初めて手順上の問題に気付く可能性を減らせます。

初回稼働前に本番環境で確認できる場合もあった

検証環境で問題がなかったとしても、本番環境で必ず同じ結果になるとは限りません。

私が経験した現場では、初回稼働前に本番環境でテスト可能な場合は、事前に確認することもありました。

ただし、本番環境で自由にテストできるという意味ではありません。

本番環境で何を確認できるかは、システムや作業内容、運用上のルールによって異なります。

検証環境での確認と、本番環境で許可された範囲の確認は、それぞれ役割が異なります。

私にとっては、本番作業当日まで確認できることを残さないようにするための一つの準備でした。

まとめ:本番作業は事前の準備を重視していた

私が本番作業で意識していたのは、作業当日にすべてを確認しようとしないことでした。

事前にチェックリストを用意し、検証環境で作業を試し、可能な場合は初回稼働前に本番環境でも確認していました。

本番作業でミスを減らすためには、作業中の注意だけでなく、その前にどこまで準備できるかも重要だと感じています。

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